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新規事業責任者というと、どうも「ブラックボックス」的なイメージを持たれがちです。
「転職の求人票でもよく見かけるけど、難しそうなことが記載されていて、何をするのかよく分からない。」
そんな印象を持っている人は多くいます。
何を隠そう、私は今までのキャリアの中で新規事業責任者として2回働いたことがあります。しかし、実は新規事業の責任者になるまで、私も実態がよく分かっていなかったのです。
よく分かっていないのに、新規事業責任者にどうしてなったんですか?
・・・年収が高そうだったワン。
・・・よくなれましたね。
チャレンジ精神をしっかり持っていただワン。
ただ、経験を積んだ今は以下のように思っています。
- 新規事業責任者は、非常にやりがいのある仕事。
今回は私の体験談を元に、「新規事業責任者」について、読者の方へ分かりやすい情報をお届けします。
新規事業責任者とは
新規事業責任者とは、文字どおり「新規の事業」を立ち上げる際の、責任者ポジションを指します。
少し具体性に欠けますので、私の経験を元に、もうすこし深掘りしてご説明します。
私は29歳の頃、ITとは無縁の事業会社に転職をする機会がありました。
この会社がIT事業(部門)を立ち上げることになり、その部門の事業責任者として働くことになったのが経緯です。この場合、IT事業が新規事業ということになります。
ITの新規事業を立ち上げる際には、様々な職種の人間が必要になります。一人で事業は立ち上げられないからですね。(事業の規模にもよりますが)
ITの場合「デザイナー」「エンジニア」「オペレーター」「外部パートナー」の人材が必要です。
新規事業責任者はこれらの職種の人間を束ねて、新しく事業を立ち上げ、収益化までの達成を目指す職種。
なんか、すごい職種みたいですね?収益を出すために事業を作るとか、ハードルが高そうです。
うん。これから説明していくけど、事業責任者はすごいポジションだワン。誰でも経験できるわけじゃない。その分、大変なことも多いけど。
つまり、簡単に言うと「新規事業責任者」は小さな会社(チーム)の社長のようなものです。
新規事業責任者の役割
新規事業責任者の意味を理解した次は、「役割」を見ていきましょう。
以下が新規事業責任者の役割だと言えます。
・事業を創る。
・チームを作り上げる。
・経営者を説得する。
この三つです。それぞれ見ていきましょう。
事業を創る
まず、大前提としての役割は「事業を創る」ことです。
「事業を創る」と言っても、やはりイメージがしにくいので、私の経験事例で内容を述べていきます。
私が働いていた事業会社では、「飲食店」「アパレル」等のお店をたくさん運営する事業を行なっていました。一昔前までは事業が順調だったのですが、ここ数年は「飲食店」や「アパレル」のお店に、お客様の足が遠のくようになっていました。
そこで、店舗への集客に力を入れることになり、ITを使い「店舗集客を最大化」させるための部署を作ろう、となったのです。(私はその部署の責任者)
だから、この場合の「事業を創る」ことは、以下を意味します。
- 店舗集客の体制を新たに構築して、仕組み化する。
そして、以下が事業部のミッションでした。
- ITの力を使い、たくさんのお客様を常に店舗に届け、売り上げに繋げること。
そのために「何が必要か」「何を実行するべきか」等を決め、実際に行動して売上に繋げていく(事業を創る)のが、私の最大の役割。
自分で意思決定をして、行動に繋げて結果を出す。まるで、起業家ですね!転職犬さん、すごい!
うん。日々葛藤との戦いだったけど、ビジネスを立ち上げる過程は、起業に近い感覚だと思う。この時の経験が、今とても役に立っているワン。
つまり事業責任者は、事業を構想して、プロセスに移し(行動を起こし)、事業を創っていかなければなりません。
チームを創り上げる
事業責任者には「チームを作り上げる」役割があります。
特に新規事業責任者の場合、「誰をチームに入れるか?」という所から決めなければなりません。
この事業に必要な人材は「何職の人材か?」から考え、実際に人を「採用」をし、チームの一員になってもらいます。
転職犬さん、採用業務もやっていたんですか?忙しそう・・・。
うん。面接も担当して、最終的に誰を採用するかまで、決めていたワン。
大変そうですけど、一からのメンバー集めも、やりがいありそうですね!
その上で、チームの「個々のメンバー」の業務(事業に必要な仕事)を取り決め、それを組織(監督)していくのです。
そして、個々のメンバーが行う業務プロセスが、事業を創り上げて、収益につながるように、メンバーを引っ張っていかなければなりません。
ふむふむ。いわゆるマネジメント業務というやつですね?
うん。おいらの方針は、皆で一致団結して、事業を成功させよう!というスタイルだったワン。
転職犬さん、本当にすごいですね!事業責任者、やはりやりがいがありそうですね!
苦労もたくさんあったけど、チームで事業を作ることができたのは、一生の財産だワン。この経験が生きているワン。
事業責任者にはチームを作り、メンバーを引っ張っていかなければなりません。
経営者を説得する
事業責任者には「経営者を説得する」役割があります。
詳しく説明しましょう。事業責任者は、事業の責任者ではありますが、会社の責任者ではありません。会社の責任者は、社長だからです。
そして、事業を創るにはどうしても「お金」が必要になります。人を採用するにも、物に投資をするにも、資金がなければ始めることはできないからです。
だから、事業責任者は、会社から事業に必要な予算を投資してもらわなければなりません。
なるほど〜。会社側もなんでもかんでも、資金を出すわけにはいきませんもんね〜。
うん。だからしっかり事業計画書を作成するんだワン!
転職犬さん、本当にすごいですね!
誰でも少しづつ経験をこなせば、できるようになるワン〜。
そして、会社から資金を得るには、経営陣を納得させる必要があります。
この事業には「何が必要で、どのくらいの資金がかかり、どのくらいの期間で回収できるか(収益化できるか)」を提案するわけです。
転職犬さん、説得だけは得意そうです(笑)お調子者ですもん(笑)
・・・てへっ(笑)
その結果、経営陣が納得をすれば、初めて資金を投資してもらえるのです。だから、事業責任者には「経営者を説得する」役割が求められます。
新規事業責任者のやりがい
ここまでの内容で、新規事業責任者の「意味」と「役割」について述べてきました。
いかがでしょうか。大変そうに見えるでしょうか。
結論を言うと、新規事業責任者はとても大変です。 私が事業責任者を務めていた時は「苦労」と「ストレス」の連続でした。
今もう一度、事業責任者に戻れますか?
・・・。。
しかし、大変ではありますが、新規事業責任者はとってもやりがいのある仕事です。
会社の資源である「ヒト・モノ・カネ」を動かし、今までにない事業を立ち上げ、収益化まで持っていく。普通の職業では、こんな経験はまず出来ません。そして、事業を創り上げることができた時は達成感でいっぱいになります。
更に新規事業責任者としてキャリアを積めば、自分自身でビジネスを作る能力も磨かれます。 私も現在、事業責任者時代に養ったスキルをベースに、起業をしています。
起業できる力が身に付くのは、本当にすごいことですね!
うん。やっぱり仕事も大変だけど、それに見合った力が必然的につくワン。事業責任者に感謝だワン。
新規事業責任者は大変なポジションですが、非常に「やりがい」があり、自分自身をとても成長させてくれる職業です。
新規事業責任者は年収が高い
新規事業責任者は「年収」が高い職業です。
その会社にもよりますが、年収700万円くらいなら、十分もらえる金額と思って問題ありません。 私が転職情報を調べた中では「下限が600万」「上限は1600万」くらいの感覚でしょうか。
転職犬さん!年収情報調べ過ぎですよ〜(笑)
・・・てへっ(笑)
企業の「規模」「事業規模」によっても、年収は大きく変動します。私の場合は、「IT事業を立ち上げる」というミッションの元、年収750万で事業責任者を務めていました。
仕事は大変ですがその分、新規事業責任者の年収は他の職種よりも高くなります。
新規事業責任者に向いている人
新規事業責任者は大変な職業ゆえ、向いている人は限られています。
まず、立ち上げる分野に関する一定ラインの「スキル・経験」があることは絶対条件です。
その上で、以下のような気質を持っている人が、新規事業責任者に向いています。
・強いチャレンジ精神がある人。
・将来起業をしたい人。
この二つです。それぞれ見ていきましょう。
強いチャレンジ精神がある人
チャレンジ精神がある人は、新規事業責任者の素養があります。
事業を立ち上げる際には、どうしても「強いエネルギー」が必要になるからです。周りを巻き込んで、「事業を立ち上げる」に強いエネルギーは欠かせません。
事業を立ち上げる過程では、不測の出来事やトラブルが必ず起こります。実際に経験をすると分かりますが、うまくいかないことが続くと、「モチベーションが折れそうになる」ことが何度もあります。
やっぱり転職さんもくじけそうになることもあるんですか?
何度も経験したワン。でも、その度に「やりきる!」って自分に言い聞かせてきたワン。
僕、転職犬さんのことをちょっと尊敬します!
・・・てへっ(笑)
こんな時、挫折をせずに自分を支えてくれるのが、「強い気持ち」です。スキルも大事ですが、それよも「強いメンタル」を持っていることが、新規事業の立ち上げには求められます。
- 強いチャレンジ精神がある人は、新規事業責任者に向いている!
将来起業をしたい人
「将来起業をしたい」と考えている人には、新規事業責任者はぴったりです。
この記事でも述べている通り、新規事業責任者は「小さなチームの社長」です。だから、社長業を部分的に、経験できることになります。
実際に事業の立ち上げを経験すると、自分にものすごく自信が付きますよ。事業責任者の人が次に選ぶキャリアが、起業であることが、その証明だと言えます。
実際に私もこのキャリアのプロセスを通ってきたので、お勧めします。
- 新規事業責任者は、将来起業をしたい人にぴったりな職業!
まとめ
新規事業責任者とは、新しい事業を立ち上げる際の責任者。
チームを引っ張り、会社から資金を得て、事業を創り、収益を出すことが求められます。
新規事業責任者の仕事は大変ですが、とてもやりがいのある仕事です。事業を立ち上げることができた際は、達成感でいっぱいになります。
やり切った時の経験は、一生の財産になるワン。今後の自分のバックボーンが強くなるワン!
新規事業責任者は平均年収が高いです。こなさなければならない仕事が多い反面、しっかり収入としてリターンもあるのです。
チャレンジ志向の強い人は、新規事業の立ち上げに挑戦してみるのもいいでしょう。事業を立ち上げ切った頃には、起業できる実力が身に付いていますよ。
参照リンク
なお、新規事業責任者に必要とされる「スキル」についても、以下の記事で内容を解説しています。こちらも併せてご参照ください。